オンライン配信
ライブ配信スタジオの特徴とは?9つの条件と選び方、メリット・デメリットについて紹介
ライブ配信のニーズは年々高まっており、ZoomやYouTube LIve、Microsoft Teamsなどのオンライン配信プラットフォームによるライブ配信を行う企業も増えています。
しかし、自社で撮影機材や配信機材、スタジオを手配して、トラブルなくライブ配信を実現できるのか不安に感じている企業の担当者の方もいるのではないでしょうか?
そんなライブ配信の不安や心配を解消してくれるのがライブ配信スタジオです。この記事では、ライブ配信スタジオの特徴や種類、メリット・デメリットを解説。配信スタジオの選び方と必要となる機材について紹介します。
自社で実施するライブ配信の方法に悩んでいて、ライブ配信スタジオの特徴やメリット・デメリットについて知りたい方は参考にしてみてくださいね。
配信スタジオとは?
ライブ配信スタジオとは、一体どのような場所で、どのようなことができる空間なのでしょうか?この章では、ライブ配信スタジオの概要やできること、具体的なニーズについて見ていきましょう。
配信スタジオはこんな場所
配信スタジオとは、動画の企画や会場の手配、ライブ配信の実行、当日の司会進行や出演者のキャスティングなど、配信に関わる幅広い業務を代行するスタジオです。
配信スタジオによって依頼できる業務は異なりますが、配信経験が豊富なスタッフや配信に必要な機材など、ライブ配信の環境が整っている点が共通点だといえます。
オンライン配信スタジオの具体的なメリットや選び方については、以下の記事を参考にしてみてください。
オンライン配信スタジオとは? 利用するメリットと選び方を解説|自社でスタジオを準備するには
配信スタジオでできること
配信スタジオでできることには、以下のようなことが挙げられます。
- ウェビナー配信
- ライブ配信イベント
- 番組収録
- 記者会見や新商品発表会
- ビジネス交流会
- 研修会・講座
ここでは、配信スタジオのおもな用途であるライブ配信と動画撮影にしぼって、スタジオがどのような用途に使用されるのかを見ていきましょう。
配信スタジオのおもな用途1|ライブ配信
1つめは生中継です。オンラインで講義・セミナーなどを行うウェビナー、オンラインでの対談やトークイベント、料理教室、フィットネスやダンスなどのレッスンといった場面で、ライブ配信を行うときに使われます。
自宅や会議室or社内で行うこともできますが、映像のクオリティや設備、場所の雰囲気などを考えると、環境が整った専用スペースで行うのがおすすめです。
配信スタジオのおもな用途2|動画撮影
生配信だけでなく、動画の撮影スタジオとして使用することもできます。雰囲気や広さの異なる複数のスペースを提供しているスタジオもあり、静かな空間やスタイリッシュな空間で収録可能です。
ライブ配信との違いは、収録後に映像を編集してから視聴者に提供する点。撮影に必要となる機材も揃っており、初心者でも簡単に本格的な撮影が行えるでしょう。
配信スタジオの種類
ライブ配信スタジオには、大きく分けて以下の2種類が存在します。
- ホリゾントスタジオ
- ハウススタジオ
それぞれの具体的なスタジオの特徴を知って、自社のライブ配信に活用するべき配信スタジオの種類について検討してみましょう。
配信スタジオの種類1|ホリゾントスタジオ
ホリゾントスタジオとは、壁と床の境目がわかりにくいように設計されたスタジオ。外からの光を遮り、床と壁の境目の部分をゆるやかなカーブにすることで、影ができにくいような構造になっています。
写真撮影のために作られた、「白ホリ」といわれる「白ホリゾントスタジオ」が主流です。被写体がよく映えます。また、クロマキー合成用に、グリーンやブルーで塗られたホリゾントスタジオもあります。
配信スタジオの種類2|ハウススタジオ
ハウススタジオとは、雑誌や番組などの制作のために使う建物タイプのスタジオのことを指すのが一般的です。
一軒家やマンションの一室などに設けられており、インテリア・ロケーションに凝ったものやキッチン用品が一式揃ったものなど、さまざまなシチュエーションのスタジオがあります。撮影したいコンセプトに合う内装や設備、環境なら、セットを組む手間も省けてコストカットにもつながるでしょう。
配信スタジオを使用する3つのメリット
ライブ配信スタジオを使用するメリットは、以下の3点にまとめられます。
- 必要な配信環境がそろっている
- 配信にかかるコストを削減できる
- 高クオリティな配信ができる
ライブ配信スタジオを利用すべきか迷っている方は、具体的なメリットについて知って、配信スタジオを利用すべきかどうか判断してみましょう。
1.必要な配信環境がそろっている
ライブ配信スタジオを利用するメリットは、ライブ配信の経験が豊富なスタッフに配信運営の業務を任せられる点と、スタジオ内には音響設備や映像設備が整っているので、安定的なライブ配信を実現できる点です。
配信スタジオによっては、当日の司会進行やキャストの手配、配信を希望するイベントの実施にふさわしい規模のスタジオの手配までしてくれる業者もあります。
ライブ配信にぴったりな配信環境を柔軟に実現できるので、機材やスタッフなどの配信環境を整えるのが難しい方に、おすすめのライブ配信方法です。
2.配信にかかるコストを削減できる
ライブ配信スタジオに配信を依頼すると費用がかかりますが、機材やスタッフのコストを考えると、ライブ配信スタジオに依頼したほうがコストが安くなる場合もあります。
また、ライブ配信をよく実施している企業であれば問題ありませんが、あまり実施しない企業にとっては、その都度依頼できるライブ配信スタジオが便利です。
必要なときに必要な機材やスタジオを借りれば維持費はかからないので、ライブ配信スタジオを利用した方が安くなるというケースも多いでしょう。
3.高クオリティな配信ができる
ライブ配信スタジオを利用して配信を実施すると、トラブルの発生リスクが少なく、クオリティの高い映像を配信できます。
配信スタジオで業務に従事しているスタッフは、ほとんど毎日配信していて経験豊富なので、トラブルが起きた際にもすぐに対処できる可能性が高いです。
また、音声や録画、配信設備にもこだわっていることが多く、視聴者の満足度が高いライブ配信をお届けできるでしょう。
高クオリティなライブ配信を希望するなら、ライブ配信スタジオの利用を検討してみてはいかがでしょうか?
配信スタジオを使用するデメリット
ライブ配信スタジオの選び方を考えないと、利便性やコストの面でデメリットを感じてしまうかもしれません。
たとえば、会社や自宅と配信スタジオとの距離が離れている場合、何らかの理由で機材や資料を届けたくても届けるのが難しいでしょう。また、イベントの規模や使用する機材の種類によっては、自社でライブ配信をした方がコストが安くなる場合も考えられます。
もしもの場合に備えて、アクセス性などの立地の利便性を考え、コストが高くならないような組み合わせを考えておくことが大切です。
配信スタジオを選ぶときに確認しておきたい9つの条件と選び方のポイント
ライブ配信スタジオ選びに失敗しないためには、以下のポイントを意識することが大切です。
- インターネットの回線速度・安全性
- 防音設備・音響設備
- 対応プラットフォーム
- クロマキー合成への対応可否
- 機材レンタルの有無・持ち込みの可否
- 専属スタッフ
- 控室の有無
- 料金・延長の可否
- 会社や駅などからのアクセス
これらのポイントを意識して、ライブ配信スタジオ選びをしていきましょう。
条件1|インターネットの回線速度・安全性
その場でライブ配信を行う場合に、もっとも重要な条件の1つが通信速度。速度が遅いと配信中に映像が途切れたり乱れたりしてしまうことがあるため、光回線がおすすめです。単独回線がある、もしくはLAN接続ができるスタジオだとなおよいでしょう。
また、Wi-Fi接続の場合は、情報漏洩防止のためセキュリティが厳重であることも重要です。ライブ配信スタジオにおるインターネット環境のセキュリティ性が弱いと、第三者に配信元である自社の情報が漏洩してしまう可能性も。
不正アクセスや外部へのデータ流出を防ぐため、セキュリティ面もきちんと確認しておきましょう。
条件2|防音設備・音響設備
ライブ配信中に、スタジオの近くをサイレンの鳴る緊急車両が通る、付近で行われている工事の音が聞こえるなどの予期せぬ騒音を回避するためには、防音設備の整ったスタジオを選ぶのがよいでしょう。
また、よりクリアで高品質な音声を配信するためには、内蔵マイクよりも音質のよい外付けマイクやアンプがあるかなど、利用するスタジオの音響設備(機材)も確認することが重要です。
条件3|対応プラットフォーム
一般的にライブ配信はYouTubeやzoomなど配信用のプラットフォームアプリを通じて行われることが多いため、スタジオが使い慣れたプラットフォームに対応しているかの確認も必要です。スタンバイしていざ配信・中継しようと思ったら、対応しておらず配信できなかった、では困ることでしょう。
初心者の場合は、前もってスタジオのスタッフに相談したり、撮影・中継時にサポートしてもらえたりすると安心です。
条件4|クロマキー合成への対応可否
クロマキー合成とは、グリーンやブルーの背景(グリーンバック/ブルーバック)を置いて撮影し、背景の部分に別の動画や画像を当て込んで映像を合成する技術です。
生配信でクロマキー合成を行いたい場合は、グリーンバックやブルーバックが用意されており、リアルタイムでの合成に対応しているスタジオを選びましょう。
クロマキー合成について詳しいことが知りたい方は、ぜひ以下の記事もあわせてお読みください。
ブルーバック(グリーンバック)を使ったクロマキー合成の基本を知ろう
条件5|機材レンタルの有無・持ち込みの可否
クオリティの高いライブ配信を行うには、さまざまな機材が必要です。必要機材の詳細は後ほど紹介しますが、自分で揃えると高額になるため、配信に利用する機材のレンタルに対応しているスタジオがおすすめです。
また、自分の所持している機材を使いたい場合には、持ち込みが可能かどうかを事前にスタジオに確認しておきましょう。大きな荷物がある場合は、搬入できるかどうかも確認しておいたほうがよいでしょう。
条件6|専属スタッフ
初心者などでライブ配信に慣れていない場合は、専任のスタッフが配備されているスタジオがおすすめです。
配信の内容にあわせて知識の深いスタッフをつけてもらえる場合や、撮影・編集オペレーターを用意しているスタジオもあります。プロについてもらえれば、制作担当者の負担が減るうえ、よりクオリティの高い動画配信を作ることができるでしょう。
条件7|控室の有無
配信のスムーズな進行のためには打ち合わせは欠かせません。また、着替えや休憩などが必要になることもあるため、スタジオに控室があるかどうかも確認しておきましょう。
特に長時間におよぶ撮影が想定される場合は、出演者が一息つけるプライベートスペースがあるかどうかは重要です。
条件8|料金・延長の可否
スタジオの料金体系はスタジオによってさまざまです。時間単位で決められているところもあれば、使用する部屋ごとに違ったり、終日単位で決められていたりする場合もあります。
また、予定時間より撮影が長丁場になりそうな際の延長の可否や延長料金、万が一の際のキャンセル料なども事前に確認しておくと安心でしょう。
機材をレンタルする場合や控室を使う場合、専門スタッフをつけてもらう場合など、オプションで別途費用が発生することもあります。
尚、KOUTENでは延長自体は、営業時間内であり、かつ、後に予約が入っていなければ可能です。延長の意思がなくてもセミナーが延びた等で、利用時間が過ぎた場合、自動で延長となりますので予め注意してください。
条件9|会社や駅などからのアクセス
スタジオの立地条件もチェックしましょう。使用する機材・道具の搬入がある場合や移動時間のタイムロスが気になる方は、会社や自宅から近いところで探すのがよいでしょう。
搬入物を運び入れたり、忘れ物をした場合には、会社や自宅にすぐに取りに行ったりすることもできます。
また、外部講師やゲストなどを招く場合は、最寄り駅から近くてわかりやすい、駐車場があるなど、アクセスしやすい場所にあるスタジオがおすすめです。もしもの場合に備えて、アクセス性のいいライブ配信スタジオを検討しましょう。
ライブ配信や動画撮影に必要な機材は?
ライブ配信の音声録音・動画撮影に必要な機材は以下の通りです。
- 映像機材:カメラ・モニター・スイッチャー
- 音響機材:マイク・ミキサー
- 配信機材:パソコン・ソフト・LANケーブル
- 照明機材:カメラ用の照明・間接照明
それぞれの機材の特徴について知って、ライブ配信に向けた準備に役立てましょう。
映像機材|カメラ、モニター、スイッチャーなど
配信を行う際にまず必要なのがカメラ。カメラはできるだけ高画質な撮影ができるよう、4K対応などのものを使用するのがおすすめです。
画面を固定して配信する場合はカメラ1台で対応できますが、出演者が何人もいるなどで画面を切り替えたい場合は、複数台のカメラやスイッチャーも必要でしょう。
また、カメラで撮影した映像はそのまま視聴者に流すことができないため、パソコンに送るためのビデオキャプチャーが必要なほか、カメラに繋げるコード、撮影されている側が映像を確認するための「返し」用モニターなども使用します。
音響機材|マイク、ミキサーなど
ライブ配信の際は音声も重要なため、必要機材を揃えましょう。代表的な機材として、マイクはもちろんのこと、マイク音を調節するミキサーなどが必要です。
複数人の音声をまとめるときは、生配信に特化されたAVストリーミングミキサーを使うと便利でしょう。テロップの表示や他の映像との組み合わせもできる高機能な機材です。
配信機材|パソコン、ソフト、LANケーブルなど
配信を行うためには、パソコンや配信専用のソフトウェアも必要です。ソフトは無料のものから有料のものまでいろいろな種類があります。機能や使いやすさを考慮して選びましょう。配信中に別の映像を流したい場合などは動画編集ソフトも必要です。
また、インターネット接続を有線で行う場合は、別途LANケーブルも用意しましょう。
照明機材
よりクリアで高品質な映像を配信するためには、照明設備も欠かせません。天井に標準装備されている照明だけでなく、出演者の顔などの被写体を明るく映せるスタンド式の照明器具などがあるとよいでしょう。
配信スタジオを利用する場合、基本的な照明設備が整ったスタジオを借りるのがおすすめです。
自社に合ったライブ配信スタジオを選んで、高クオリティな配信を実現しよう!
この記事では、ライブ配信スタジオの特徴や種類、メリット・デメリット、選び方や必要となる機材の特徴について紹介しました。ライブ配信スタジオは、撮影・録音・配信機材がそろっている上に、ライブ配信の経験が豊富なスタッフが配信をサポートしてくれる点が魅力です。
ただし、自社が実施したいライブ配信の予算に見合っていて、会社や自宅からのアクセス性がいい配信スタジオを選ばないと、コストと利便性の面から後悔してしまうことも。オンライン配信スタジオのKOUTENは、ライブ配信経験が豊富なスタッフと安定的なインターネット環境、各種の用途に応じたスタジオの手配ができるのが魅力です。
ライブ配信、当日の司会進行、キャストの手配に至るまで、ライブ配信に関わる幅広い業務を代行してくれます。ライブ配信を専門の配信スタジオに依頼したいと考えている方は、KOUTENのサービスを検討されてみてはいかがでしょうか?