オンライン配信
オンラインセミナー・ウェビナーを成功させる9つのコツとは?メリットやデメリット、注意点も解説
オンラインセミナー・ウェビナーを成功させて、自社が求める集客や商品・サービスの売上につなげたいと考えている企業は多いです。しかし、どのような配信上のコツや注意点を意識すれば、オンラインセミナーやウェビナーを成功させられるのかわからないという方も多いのではないでしょうか?
この記事では、オンラインセミナー・ウェビナーを実施するメリットやデメリット、9つのコツ、配信するにあたっての注意点を解説します。オンラインセミナー・ウェビナーを実施するコツや注意点を知って、オンライン配信を自社の集客・売上につなげていきましょう。
オンラインセミナー・ウェビナーを開くメリットとは?
オンラインセミナー・ウェビナーを実施するメリットは、開催にかかる時間的・経済的なコストが少なく、時間や場所に関係なく自由に配信できる点です。この章では、これらの具体的なメリットを確認しましょう。
1.開催にかかる手間やコストが少ない
オンラインセミナー・ウェビナーでイベントを開催するメリットは、会場準備にかかる時間的な手間や経済的な負担が少ない点です。
オフラインでイベントを実施すると、会場の利用料や会場の運営スタッフの雇用、参加者に対しての景品や軽食・ドリンクの配布など、手間や経費がかかってしまいます。
しかし、オンライン上で実施できるオンラインセミナー・ウェビナーならば、かかる手間やコストも少なく、手軽に実施できる点が企業にとってのメリットだといえるでしょう。
2.場所や時間に関係なく開催できる
オンラインセミナー・ウェビナーは、インターネット環境や配信機材さえそろっていれば、時間・場所に関係なく自由度の高いオンライン配信を実施できます。
また、誰でも参加しやすいオンライン配信を選択することで、イベントに興味関心が強い層からライト層に至るまで、幅広い層に対してアピールしやすい点が特徴です。
できるだけ多くの人に向けてオンラインセミナー・ウェビナーを実施したい企業にとって、とてもメリットが大きい方法だといえます。
3.コミュニケーションがとりやすい
オンラインセミナー・ウェビナーは、アンケートやチャットなどで手軽にコミニュケーションをとりながら、配信を実施できる点がメリットです。
参加者からの反応や感想を確認しながら配信を実施できるので、配信中のトラブルにいち早く気づいたり、配信内容をその場で軌道修正できたりします。
オンライン配信の場合は、参加者からの反応をリアルタイムで確認することは難しいので、配信中の相互コミュニケーションを重視したい企業におすすめです。
オンラインセミナー・ウェビナーを開くデメリット
オンラインセミナー・ウェビナーは、配信中にトラブルが発生するリスクに備えたり、参加者を離脱させない配信上の工夫が必要だったりする点がデメリットです。この章では、これらの具体的なデメリットについて見ていきましょう。
1.配信中のトラブルが起こりうる
オンラインセミナー・ウェビナーはオンライン配信なので、配信機器やインターネットの突然のトラブルへの対応を余儀なくされるケースもあるのがデメリットです。
事前にリハーサルを実施する中で、配信機器やインターネット接続などを確認して、トラブル時の対応について事前に話し合って決めておく必要があります。オンライン配信の特性を理解して、トラブルが起きたときにもすぐに対処することができるように準備をしておきましょう。
2.工夫しないと参加者が離脱してしまうことも
オンラインセミナー・ウェビナーは参加しやすい一方で、離脱しやすいのも特徴です。すぐに配信から離れてしまうリスクが、企業側のデメリットだといえます。
オンライン配信から離脱させないためには、参加者に退屈だと感じさせないようにアンケートを実施したり、ゲストを登場させたりと、展開を工夫しなければなりません。
オンライン配信は、参加者の表情が見えづらく配信に参加している感覚が少ないぶん、できるだけ臨場感のある配信を心がけ、離脱率を低くする施策を実施する必要があります。
3.主催者や参加者同士の親睦を深めづらい
オンラインセミナー・ウェビナーはオンライン配信なので、イベントの前後で企業と参加者が親睦を深める機会が少ない点がデメリットです。
オフラインであれば、名刺交換や会話を交わす機会などもありますが、オンライン配信ではそのような機会はどうしても少なくなってしまいます。
オンラインセミナー・ウェビナーの前後に、お互いにコミュニケーションをとれるイベントを実施するなどして、コミュニケーション不足を解消する取り組みも検討しましょう。
オンラインセミナー・ウェビナーを成功させる9つのコツ
オンラインセミナー・ウェビナーを成功させるコツは、下記のとおりです。
- 開催の目的・ターゲットを明確にする
- 配信に適した機材・配信環境を整える
- 講師の見せ方を工夫する
- 講師の話し方を工夫する
- 入念にリハーサルを行う
- 参加者にリマインドメールを送る
- 参加者とのコミュニケーションをとろう
- 配信開催後のフォローも行う
- 開催を振り返り改善点を洗い出す
この章では、これらのコツについて詳しく見ていきましょう。
1. 開催の目的やターゲットを明確にしよう
オンライン配信を成功させるためには、開催の目的やターゲットを明確にすることが大切です。事前にセミナー・ウェビナーの目的をしっかりと考えて、どの層にアピールするのかを決めておけば、集客の仕方や配信内容を考案するのに役立てることができます。
たとえば、オンラインセミナーの目的が集客数のアップなら、参加者数と実際の商品・サービスの購入につなげられるコンバージョン率などの目標を具体的に決めます。
目標を達成したか否かを分析して、配信内容を反省し、コンバージョン率をさらに上げていくための施策を検討することも可能です。開催の目的やターゲットを明確にして、集客・売上につなげられるようなオンライン配信を実施しましょう。
2. 配信に適した機材・配信環境を整える
ウェビナーの配信に必要な機材や配信環境を整えておくことも重要です。最低限必要なのは、マイク・カメラ・パソコン・インターネット回線です。よりクオリティの高い配信を行いたい場合は、ミキサーやスイッチャーなどの専門的な機材を揃える必要があります。
なお、オンライン配信時に用意したい機材については、以下の記事で詳しくお伝えしているのでご覧ください。
参考記事:オンライン配信にはどんな機材が必要?マイクやカメラなど用意したいものを紹介
参加者のインターネット環境にも配慮しよう
いくら主催者側の通信環境が整っていても、参加者の状態がよくなければうまく配信できない可能性があります。
参加者のインターネット環境にも配慮して、余裕を持って準備できるように早めに視聴用のリンクを送ることや、安定した速度の回線を利用してもらうよう呼びかけることが大切です。
また、ウェビナー開催中に万が一のトラブルがあった場合に備えて、セミナーを録画して後日配信するなど、前もって対処方法も考えておきましょう。
3. 講師の見せ方を工夫しよう|好印象を与えるコツ
オンラインセミナー・ウェビナーを実施する際は、参加者に好印象を与えられるように、講師たちは見せ方を工夫する必要があります。ここでは、好印象を与えるコツについて見ていきましょう。
カメラ目線を意識する
参加者に話しかける感覚で、カメラ目線で話すように意識することが大切です。カメラ目線を意識することで、参加者たちは実際に配信に参加している臨場感を味わえます。
ちなみに、ワイプをカメラ下に配置すると、自分がどのように映っているのかを確認しながら、カメラ目線を意識したオンライン配信をしやすくなるのでおすすめです。
カメラの画角を意識する
配信で使用する外付けカメラ・パソコン内蔵カメラと目線が同じになるように、カメラと顔の高さを調節することが大切です。カメラの位置が顔よりも低いと、上から目線の映像になってしまい、映像の見栄えが悪くなってしまいます。
上から目線になってしまわないように、事前リハーサルでカメラと顔の高さが同じになるように調節しておくことを心がけましょう。
明るさフィルターで見やすくする
オンラインセミナー・ウェビナーを実施する際には、明るさフィルターを活用して顔を見やすく調整するのがおすすめです。
オンライン配信ツールの中には、配信中の映像の明るさを調節できるものもあります。映像をチェックしながら、顔が見やすい明るさに調整するようにしましょう。
背景フィルターを活用する
オンライン配信中には、バーチャル背景を設定して、参加者が講師に集中できるように工夫することも大切です。背景の映像が映ってしまうことで、参加者が話の内容に集中できなくなってしまう可能性も十分に考えられます。
背景フィルターを有効活用しながら、オンライン配信の内容を検討していきましょう。
4. 講師は見え方・話し方に注意しよう
今度は写す側ではなく、講師自身が気をつけるポイントとして、見え方についてです。カメラに写るため、清潔感や見た目の雰囲気など身だしなみに気をつけます。
また、相手の様子が見えないと無表情になりがちですが、カメラの向こう側には参加者がいることを頭に入れ、適宜笑顔を見せる、ジェスチャーを大きめにするなど、表情やリアクションも意識しましょう。
わかりやすく伝えるには?
講師の見え方だけでなく、話し方も重要です。わかりやすく伝えるため、1文を短く区切って簡潔に話すこと、間をつなぐための「あー」や「えー」などの「フィラー」を減らすことが大切です。
また、ゆっくり話すよりもテンポよく(通常の1.2倍程度)話したほうが「聞きやすかった」というデータがあります。短めに、はきはきと、程よいスピードで伝えましょう。
加えて、事前に舌回しなどの滑舌を良くするための運動を行い、本番を想定したリハーサルを実施し、反省点を本番で生かすことで、わかりやすい配信を実施しましょう。
台本を準備しよう|作り込みすぎないよう注意
セミナーの進行にあたって、台本を用意することは必要です。しかし、内容を作り込みすぎないように気をつけましょう。
1つ目の理由は、棒読みを防ぐためです。読むことに一生懸命になり、抑揚のない話し方になる恐れがあります。
2つ目は、間違いが増える可能性があるためです。内容が完璧すぎると、ほんの少しのミスでも焦ってしまってパニックになる恐れがあります。あそびを作っておくことで、多少のミスも気にせずナチュラルに伝えられます。
5. 入念にリハーサルを行う|写り方などもチェック
オンラインセミナーでは、準備をしっかりと行ったうえ、リハーサルも念入りに行いましょう。時間配分の確認をするとともに、視聴者の視点で写り方や聞こえ方などもチェックします。前もって改善点を知り、改めることで、本番でのトラブルを防ぐことができます。
6. 参加者にリマインドメールを送る
申し込みからセミナー開催日までの間が空くと、忘れられてしまいがちです。参加者には数回リマインドメールを送り、ドタキャンを防ぎましょう。
1週間前・3日前・前日・当日というタイミングで、開催と同じ時刻(当日は開催の3時間前や1時間前)に送るのがおすすめです。リマインドとともに、ウェビナー視聴用のURLも送りましょう。
7. 参加者とのコミュニケーションをとろう
オンライン配信は一方通行になりがちですが、一方的にセミナーを行うのではなく、参加者とのコミュニケーションを積極的に取ることを意識します。以下で、どのようなコミュニケーション方法があるのかを紹介します。
アンケート投票・クイズ
セミナーの途中にアンケート投票やクイズなどを挟むことで、コミュニケーションを取るとともに、参加者がセミナーに参加しているという実感を得やすくさせます。
オンラインセミナーではほかの作業をしながら流し見をする人も多いため、セミナーに意識を集中させるためにも有効です。
事前質問に答える
ウェビナーの冒頭で申し込み時に参加者から寄せられた質問を取り上げ、答えていくのもおすすめです。受け取った質問に回答する時間をきちんと設けている、ということをアピールすることもでき、興味を促せます。
アンケート回答を促す
セミナー・ウェビナーの最中やクロージングの際に、セミナー後のアンケートに答えてもらうように促しておきます。そして、終了後のチャットやお礼メールにアンケートリンクを掲載するなどして、参加者にアンケートを配布します。
参加者の属性や連絡先といったパーソナルデータのほか、セミナーの満足度や不満点、要望などを確認し、次回の開催に活かしましょう。
なお、オンラインセミナーにおけるアンケートのメリットや作成時のコツなどは、以下の記事で詳しくお伝えしています。
参考記事:オンラインセミナーやイベントでアンケートを実施するメリットとは|効果的に作る3つのコツ
8. 開催後のフォローも欠かさず行おう
オンラインセミナーの開催後には、参加者・欠席者へのフォローを行うことも大切です。終了後、なるべく早い段階でフォローアップを行いましょう。
参加者にはお礼メールを送る|次回開催予定などをプラス
まず、参加者にはウェビナーに参加してくれたことに対するお礼メールを送ります。次に開催するウェビナーやイベントの予定が決まっていれば、次回の内容も盛り込むのがおすすめです。
欠席者にもフォローメールを送る
参加者だけでなく、欠席者に対してもフォローメールを送りましょう。参加できなくてもセミナーの内容には興味を持っていたはずなので、ウェビナーの録画データや資料をつけたり、次回の開催情報を告知したりするのがおすすめです。
興味を持った方へ踏み込んだフォローを行う
アンケート結果で反応の良かった相手には、電話による直接的な案内など、一歩踏み込んだフォローを行うことも効果的です。
9. 開催を振り返り改善点を洗い出そう
オンラインセミナーが終了したあとは、自社で内容を振り返って改善点・課題を洗い出し、次の開催につなげましょう。
参加者の視聴データを活かす
オンラインセミナーのメリットとして、視聴データが残ることがあります。参加者がセミナーに参加・退室した時間などのデータを得ることが可能です。
たとえば、退室時間のデータをもとにどの時点で離脱したかを知ることができます。また、最後まで視聴していた人はセミナーにしっかりと興味を持ってくれていたことがわかります。
このように、データを分析することで、次回の内容の改善につなげたり、積極的なアプローチを行ったりしましょう。
オンラインセミナー・ウェビナーを実施する際の注意点
オンラインセミナー・ウェビナーを実施する際には、カメラやマイクなどの配信機器の必要性の有無や使用する配信ツールの事前確認が必要です。この章では、これらの具体的な注意点について確認しましょう。
1.参加者にもカメラやマイクが必要な配信内容か確認する
オンラインセミナーの中には、参加者がカメラやマイクを使用するタイプの配信もあります。その場合は、参加者たちにカメラやマイクを使用することを伝えて、配信本番に備えておけるように準備しやすい環境を整える必要があります。
参加者の混乱を避けるためにも、事前に必要な機材について通知するようにしましょう。
2.どのツールを使用するのか事前に伝える
オンラインセミナーを実施する際は、どの配信ツールを活用するのかを伝え、ログイン方法や使い方について説明することが大切です。そうすることで、参加者がトラブルなく配信に参加できる可能性が高まります。
離脱率をへらすための対策としても、使用するツールについては説明しておきましょう。
コツを押さえてオンラインセミナー・ウェビナーを成功させよう!
この記事では、オンラインセミナー・ウェビナーを実施するメリットやデメリット、9つのコツ、注意点について解説しました。
オンラインセミナーは自由度が高く、誰でも参加しやすいイベントです。ただし、参加者の離脱対策や親睦を深めるための配信の導入については検討しておく必要があります。
オンライン配信のコツとしては、講師の見え方や話し方、配信中の機材・インターネットトラブルを避けるための取り組みを実施することが重要です。
オンライン配信の9つのコツを実行し、オンラインセミナー・ウェビナーを成功させることで、自社の集客数や売上のアップにつなげていきましょう。